陽明書院|大場一央公式

About

著作・論文・講演等

■著書
・「心即理ー王陽明前期思想の研究
[汲古書院・2017年09月]
陽明学とは何か―王陽明が交わした対話全体を検討し、その思想内容をたぐりよせる!

【序章「陽明学」研究についてより】(抜粋)
陽明が体認の経路に言葉を用いたのははっきりしているのだから、その言葉によって語られた対話には、彼の工夫論の形式が存在しているはずであり、その中には、陽明が工夫を行う中で得られた実感を色濃く反映した、形式の中核をなす言葉が存在しているはずである。しかし、対話から形式だけを切り取った所で、陽明が実感した内容はそこに浮かび上がってはこない。くどいようだが、陽明が言葉に込めたのは実感であって抽象的意味ではないのである。天理や人欲、心や理という言葉にそれぞれ明確な意味が規定され、それらを組み上げた所に抽象的意味の建造物が出現する場合、言葉を探るだけでそこに抽象的意味の世界が開けてくるかもしれない。だが、言葉の存在が自己に向けるために使用されている場合、その言葉は偏に陽明自身の実感を成立根拠としているのであって、しかも陽明はそれを捨象して概念化していないのだから、どの言葉も陽明の実感へと向かう距離を示す標識に他ならないし、こうした言葉を使用している陽明の心には、彼の実感だけが想起されているのである。こうした場合は言葉に限らず、対話全体の中に彼の実感がまるごと投影されている可能性の方が極めて高いのだから、言葉を概念とそうではない言葉とで区別し、対話から引き剥がすことをせず、丁度「教条示龍場諸生」のような何の変哲もない文章に注目するような仕方で、対話全体の中から実感を探っていかねばならないのである。その中で形式は、対話全体の中で最も論理性の高い要素として、単発的な印象に堕することを防ぎつつ、対話を一貫した文脈の下に理解していくよすがとなる。
このように、陽明の実感が対話に色濃く反映されていることを心得ておくだけで、あるいは形式の理 解を超えた何ものかが見えてくるのかもしれない。私が採ろうとしているのはこうした至極単純な仕方である。

書籍紹介はこちら

心即理 ー王陽明前期思想の研究 [ 大場 一央 ]

価格:6,264円
(2018/7/20 15:20時点)



■論文
・『会沢正志斎の『論語』理解と実践
[『東洋の思想と宗教』第30号・2015年]
・『『弘道館記』をめぐる会沢正志斎の教育理念
[『東洋の思想と宗教』第29号・2012年]
・『心即理-王陽明前期思想の研究-
[博士論文・2010年]
・『王陽明前期思想における「誠」について
[『論叢・アジアの文化と思想』第17号・2008年]
・『王陽明の思想形成における龍場大悟の位置
[『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第52輯・第1分冊・2007年]
・『王陽明の「立志」について
[『日本中国学会報』第58集・2006年]


■学会発表
・「会沢正志斎の『論語』解釈について
[早稲田大学東洋哲学会第31回大会・於早稲田大学・2014年06月]
・「王陽明の思想形成における龍場大悟の位置
[早稲田大学東洋哲学会第23回大会・於早稲田大学・2006年06月]
・「王陽明の「立志」について
[日本中国学会第57回大会・於北海道大学・2005年10月]
 
■講演・講座
・「王陽明は「令和」に何を求めるか
[安岡教学研究会・横浜市技能文化会館・2019年07月]
・「乃木将軍最期のメッセージ~『中朝事実』『中興鑑言』を読む~
中央乃木会・乃木神社・2019年03月]
・「『三国志』とその後-人生と理想について-
[鎌倉市生涯学習推進委員会・鎌倉生涯学習センター・2017年01月]
・「易経講座
[公益財団法人東洋文庫・東洋文庫・2016年06月]
・「徳川家康と江戸の思想~思想から観た徳川家康~
[鎌倉市生涯学習推進委員会・鎌倉生涯学習センター・2016年02月]
・「王陽明の詩と思想
[千葉県漢詩連盟・市川市八幡地区ふれあい館・2015年02月]
・「学問のススメ
[国士舘大学漢学会・国士舘大学・2013年12月]
・「国史における明治の位置
[皇室と日本を考える・文京区勤労福祉会館・2010年11月]
・「知ることと修めること
[東京富士大学・東京富士大学・2006年10月]

お問い合わせ

PAGE TOP